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ひとりぼっち流花
読書漫画紹介
    作者 大和 和紀
    講談社の『週刊少女フレンド』掲載。
    併録作
       ⇒ 『花がたみ』 『ピーターブラウンのふしぎな冒険』(単行本3巻)
    単行本 全3巻 
    漫画文庫 全2巻
【あらすじ】
北海道、札幌。高校生のルカはリラの家で幸せに暮らしていた。母親はそれぞれ違うけれど、美しい姉とかわいい妹、厳しくても温かいお母さん、そして誰よりも好きな優しいお父さん。そんなある日、シオンという美しい少年が転校してきた。彼は、なぜかルカを目の敵にする。だが、その謎が解けていくとともに、ルカの人生は、大きく流転していくのだった──。

最初の方の記事で「大和さんの作品は『流花』が一番好き」と書いていました。今も好きなのは変わりませんが、デビュー作の『どろぼう天使』や他の作品を総て読んだわけでもなかったので一番とは言い切れないようになりました。が、フレンド時代の初期作品ではヤッパリ『ひとりぼっち流花』が一番好きです。
絵は『はいからさんが通る』の頃の絵に近く華やかな作品ですが、タイトルからして少し悲しくて切ない物語です。何人か検索されていたので話題にしかしておらず、申し訳ないです (。・x・)ゝお待たせしました。


では、さっそくネタバレ感想へ▼
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

足感想
妹・いのりがいじめられている所を流花が助け出すシーンから始めるこの物語。
主人公の流花には厳しいけれど優しい義理の母(の母)、美しい姉・ミサ、物書きの父、末っ子・いのりと本当に仲良く暮らしていた。
綺麗ではないが明るく可愛らしい流花は美術部の部員で、部長の加賀美京一にも憧れていていつも渡せないラブレターを書いている。
そんな流花の前に1人の美少年・シオンが転校してくる。
シオンは流花に嫌がらせをして、流花も負けないでやり返す毎日。
実は流花の母親はシオンの母親で(養子だけど)シオンは母親・彩子の愛情が自分に向いていない事を知り、どうしても流花の幸せを打ち壊したかったのだ。
ある日、流花の父が病で亡くなってしまう。哀しみに暮れる一家の元におじさんがやって来て、母との会話で流花は最愛の父の子ではない事を知ってしまう。彩子は父を捨て、父の親友と駆け落ちした挙句、流花を育てれらなくなり父に引き取って貰っていたのだ。
病症の淵、父が叫んだ言葉は流花の母親の名前だった。ソレを妬む母は流花を疎ましく想い、流花が家族と何の関わりもないと知った姉妹は流花に辛く当たりだす。
遂に、流花は追い出され「1人の辛さ」を知っているシオンと暮らすようになる。
シオンと暮らすにつれ、シオンの心に触れる流花。しかし、待ち受けている現実は・・・・

この作品が好きだと思った理由は、主人公に対して殆どの人物が冷たい行動をとった事なんです。流花にとって父は一番仲が良くて、そんな父を亡くしてしまった流花に冷たく当たる家族は理不尽だけれど何所かリアルだと思いましたがく〜
“厳しいけれど優しい母”というのは結局建て前で、本音は“夫に愛されなかった妻”だったということ。最後の最後まで夫の愛情が欲しかった妻というのが寂しかったです。

「1人ぼっち」の哀しみを知っているシオンと流花の毎日は凄く可愛らしくて、作品全体にまとう暗い雰囲気を払拭してくれるぐらい本当に可愛らしい“恋”だったと思いますラッキー
他の大和さんの作品も読んできたけれどこの作品ぐらい“ピュアな恋”はなかったと思います。傷付きながらもお互いを支え合うシーンは大好きです。ただ、彼等の恋は激しすぎて、恋では納まりきれていなかったとも思いますポロリ
例えば2人が海で一緒に死のうとするシーンでの流花は恋をしている女子ではなくて愛を知っている女性にいつの間にか変わっていた気がして、ジックリ読んだのにも関わらず、恋から愛に変わっていった様は自然でした。

何に載っていたかは忘れたのですが(多分『流花』の漫画文庫)
大和さん曰く、大和作品の中で「シオンが一番の美少年」だそうです。
大和さんが仰る通り、シオン少年(私はこう読んでます(* ^ー゚) )は儚くて脆くて美しいですぴかぴか
そんなシオン少年と流花に待ち受けている衝撃の最後。
どうしてまた流花は「1人ぼっち」になってしまったのか。どうしてこの最後に大和さんがしたのか分かりません。タイトル通りにしたかったのか、あの形が本当に“2人で生きていく”という意味だったのか・・・・流花にとって何とも報われない最後だと思いました。
ですが、『ひとりぼっち流花』には続編があるんですよ!!そこでやっと流花もシオンも幸せになったんじゃないかと思っているのでこの話は又の機会に・・・・

なんだか読み返してみるとこの作品に登場する大人は随分身勝手だと思いました。
特におじさん。絵もそうだけど(←えっ)突っ込みどころ満載で困りました(゚Д゚;)
もう少し流花と義母の事をフォローしてやれよ!とか、シオンの事見捨てんのかよ!とか。
彼が総てを知っていたのにどうして何も助けてやら無かったんでしょうね〜理不尽です。

まぁ「おいおい」と思う所はあるものの、デビュー後、約8年目の作品みたいで「上手いなぁ」と思います。今なら8年も漫画家生活していたら結構凄いと思ってしまうのですが、やはり過去の作品と比べると今とでは描く量が違うので「昔の作品は面白いのが多い」と私が思ってしまう所以なのかと思います。
だからと言って、「今の大和作品が好きか?」と言われたらそうでもありません。
(絵もなんだか劣化している気がしないでもないしモゴモゴ)一時期を過ぎてしまったら全盛期よりは見劣りしちゃうのは仕方がないですよね。
年齢とか存じていないのですが、お体には気をつけて欲しいです。
ヤッパリ、大和さんの作品は好きだヤッタv
マミ | 作者名■ヤ行 | comments(5) | trackbacks(0) |
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Comment
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以前コメントを送ったものです。久しぶりに追記でコメントしたく、またまた訪問させていただきました。

>この作品ぐらい“ピュアな恋”はなかったと思います。傷付きながらもお互いを支え合うシーンは大好きです。・・・・例えば2人が海で一緒に死のうとするシーンでの流花は恋をしている女子ではなくて愛を知っている女性にいつの間にか変わっていた気がして、ジックリ読んだのにも関わらず、恋から愛に変わっていった様は自然でした。

おっしゃる通り、本当にまさに「純愛サウンド(単行本のサブタイトルみたいなところにそう書いてありました)」ですよね。でも当時子供だった私は「誰と誰の純愛のこと??ルカとシオンは仲が悪いし・・・」と2巻に入るまでわかりませんでした(苦笑)

二人の感情は恋を超えた愛でしたね。この作品のテーマのひとつである「愛とは?」という概念が丁寧に描かれており、それがこの作品を素晴らしいものにしている要素のひとつだと思います。

ルカがママンのもとに乗り込み、「シオンの才能を無駄に使うな。勝手にはさせない。」と断固言い放つ姿は「ガラ〇の仮△」のマ〇ちゃんに通ずる強さ(意識していない天然の強さと愛だ、と思いました。これは家族の愛情をたっぷり受けて育った彼女の「自己への信頼感(これも無意識の天然の)」がしっかりしているからでしょう(途中その家族はずいぶんひどい仕打ちをしたわけですが最後は和解するし)。

>そんなシオン少年と流花に待ち受けている衝撃の最後。どうしてまた流花は「1人ぼっち」になってしまったのか。どうしてこの最後に大和さんがしたのか分かりません。タイトル通りにしたかったのか、あの形が本当に“2人で生きていく”という意味だったのか・・・・

マミさんのおっしゃるおじさんたちの冷たい態度等、突っ込みどころ満載の件、同感です。もっとフォローしてやれるところあっただろー。そうすりゃあんなショッキングな結末にならずにすんだんじゃないのーーーー?!と40年たった今でもしつこく歯ぎしりしている私です。

大和さんの作品の中でシオンは一番の美少年の設定であった由。大和さんは、そんな儚く美しく繊細で壊れ物のようなシオンのイメージを具現化したかったのか、出版社や編集者さんの圧力(?)でもあったのか、その時代はあのような結末が流行していたのか、または大和さんの考える「永遠の愛」「死というもの」の概念をどうしても表現したかったか。。。。

やっぱり個人的には切なすぎて(特にシオンは両親には死なれ、才能は無駄に使われ、孤独に生きていた時間が長く、いくらなんでも最後にこの仕打ちはないだろーと・・)結末を抹消していますが(苦笑)、こうしてわたしの中にも40年も(!)決して褪せることなく鮮明に、かけがえのない存在として作品も人物たちも生きていることを考えると「思い出の中に永遠に生きる」その言わんとすることは体感できるような気も致します・・・

設定ごり押し、突っ込みどころ(゚Д゚;)あり。それでも昔の作品は説得力があり、面白く、丁寧に練られ描かれ秀逸だったなーと今更ながら思います。一見人をなめたような言動をとり、傷つき孤独でありながら、ピュアな心、相手をいたわり愛する心、人を許す慈悲の心を持つシオンというキャラクターは今もわたしには大変魅力的です。大和先生の「一番の美少年」への思いが込められていたのかなと思います。

今回も長文にて失礼しました。ありがとうございました。
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(..)φ Etoilemb
2013/07/20 5:03 PM

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>Etoilembさん

拍手とコメント2つも有難う御座います。お返事遅くなってしまい申し訳ありません(汗)
拍手のお返事もここでさせて頂きますね。

>電撃的、一生に一度の出会い。一期一会の作品と私には思えました。
私も『ひとりぼっち流花』を初めて読んだ時はそのような気持ちになりました。昔の作品を読んでいると感じるのですがどれも“詩”的ですんなりと心の中に入ってくるんですよね。それもルカの成長だとか、シオンとの関係に心が揺さぶられる程の何かがこの作品にはありますよね!私も時々読み返しては、ルカとシオンの真っ白な気持ちに癒されています。本当に素敵な作品ですよね。

>「死んでもルカの中に生きる」
私事ではありますが、人が誕生する場と亡くなる場に立ち会う事が多いです。その人との関係に関わらず、少なからず影響を与えられ自分の中の糧となっているようにも感じます。それはやはり、人だけでなく生きとし生けるものに対して抱く感情なのかもしれません。個人的には初見で『ひとりぼっち流花』の続編を読んだ時はなんとなく納得しない“続き”であったかもしれません。でも読み返したらまた違った意味でルカの中に生き続けるシオンが読みとれるのかな?なんて思っています(笑)

>ここにシオン&ルカを知っていて好いてくださる方の存在を知り胸震える喜びと感動でございますーーー
私もこの作品を通して、Etoilembさんのコメントが伺えて本当に嬉しいです!あまり知られていない作品にこんなにも賛同頂けると感想を書いた甲斐があります!!嬉しい♪

>成熟した作品を創作していることには脱帽です。本当に精神が成熟していたのでしょうね。
本当にそう思います。懐古主義だと言われようとも、もちろん現代の作品には現代の良さはあるんですけど、大和さんだけではなく、あの時代の名作はあの時の作者でなければ描く事ができない世界観なんだと思います。

>シオン少年が格上よぉ〜
本当、シオン少年のような“少年”は漫画の中でもそう居ないですよね。透明な存在です。

>「ごきげんふたごちゃん」
読んだこと無いと思います!いつか読んでみたいですね。大和さんは素敵な作品を描かれているから・・・・『ダンディライアンの丘』は先ず表紙が可愛くって大好きなんですよ♪

>夜眠る前の時間に感動をありがとうございました。
こちらこそ、沢山のコメント有難う御座いました。よければまたお越し下さいね。
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(..)φ マミ
2012/06/23 11:17 AM

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先ほど拍手コメントを送らせてもらったものです。はじめまして。同じことはかけませんけれど、ここにシオン&ルカを知っていて好いてくださる方の存在を知り胸震える喜びと感動でございますーーー。。大和作品の中で一番の傑作と私は思っています。もっと有名な作品はありますが。いやーしかし、昔の作家は齢若くして(つっこみどころはたくさんあっても)成熟した作品を創作していることには脱帽です。本当に精神が成熟していたのでしょうね。

続編私も知っています。あれがカイとルカではなく実は本当のシオンとルカの幸せのお話であって欲しいと願います。(どこをどうとってもシオン少年が格上よぉ〜)

上記のメッセージの中にある懐かしい大和作品名の数々。脱帽です。ダンディライアン・・・・感涙。「ごきげんふたごちゃん」というかわいい話もありました。

夜眠る前の時間に感動をありがとうございました。
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(..)φ Etoilemb
2012/06/19 10:48 PM

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>rikaさん
追記。ダンディライアンの丘も好きでした。KC作品以前も揃えたいのですが、中々入手困難で・・・・・文庫版とかじゃなくて単行本で欲しい身としては困ります(汗)
コメント有難う御座いました。
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(..)φ マミ
2010/09/16 12:14 AM

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> 09/15 rikaさん
拍手有難う御座います。
いいなぁ〜羨ましいです。私も連載している時に読みたかったものです!!当時でもセンセーショナルな作品だったのではないでしょうか?
『はいからさんが通る』以前の作品も少し所有しています。『どろぼう天使』 『初恋戦線異状あり!』 『シンデレラの死』 『真由子の日記』 『モンシェリCoCo』 『ラブパック』 『冬の祭り日』・・・・この中では特に『冬の祭り日』が好きです。ああいう雰囲気は好みなので。どの作品も大好きですが、やはり私の中では『とりぼっち流花』は特別です。

『はいからさん』はとても人気なので多くの方が好きだと勝手に思っていたのですが、やはり雰囲気が変わって読まなくなる事もありますよね。私もそういう漫画がありますし、実は大和さんの最近の作品は全く読んでいませんよ。個人的には『あさきゆめみし』が余り好きじゃないのでそれ以降の作品は殆ど読んでいない気がします。
『はいからさん』以降の作品でも『月光樹』と『菩提樹』は比較的読みやすい作品なので、機会があれば是非どうぞ。個人的に『ひとりぼっち流花』の続編と言いますか、another storyのような『翼ある者』は『流花』好きとして微妙だった作品なのでお勧めしません。単体だと好きなんですがね。
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(..)φ マミ
2010/09/16 12:06 AM

It comments.









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